タブレット端末選びのポイント


端末を選ぶ際にはどこに重点を置くかが大事になってくる。価格の安いモデルを選ぶ場合は、当然妥協しなくてはならない部分が出てくるからだ。それが自分のニーズに対してどうなのか、この点をはっきりさせると、数あるタブレットの中から、自分に合った製品を見つけやすくなりますよ。


欲しいのはiPad?Androidタブレット?それとも?

タブレットにはいろいろあるが、性能うんぬんの前に、最も露出度が高く、なにはともあれそれが欲しいと思わせるタブレットがある。「iPad」である。タブレットはすべてiPadだと思っている方もいるほどの浸透力なのだ。
どうしてもiPadが欲しいと決まっているなら、あとは、色、サイズ、保存容量、接続形態で絞り込んでいけばよい。

家で使う? それとも持ち歩きたい?

これから買うタブレットは、どんなスタイルで利用したいだろうか。
自宅のリビングや寝室でのんびり映画を見たり、読書にふけったりしたいだろうか。それともバッグに入れて常に携帯し、頻繁に手にとっては情報を見たいだろうか。ここはサイズを選ぶうえで大きなポイントになるので、よく考えてみよう。

 タブレットのディスプレイサイズは、現在7インチクラスと、10インチクラスに大別されるが、当然7インチのほうが重さも300グラム前後と軽く、女性でもバッグに入れやすいため機動力も高い。

 一方10インチクラスは平均的に500〜600グラム前後はあり、持ち歩くとなると少々かさばる(最近では500グラムを切るものも登場している)。
十分携帯できるサイズではあるが、どちらかといえば、落ち着いて使える屋内環境での利用に適していると思われる。

無線LANだけでも十分?どこでネットに接続したい?

無線LANが使える屋内で利用するだけなら、Wi-Fiのみに対応したモデルで十分だ。
しかし、外に持ち出すなら、どうやってインターネットに接続するか、あらかじめ考えておきたい。

 カフェや駅などの公衆無線LANスポットで十分ならWi-Fiモデルでも対応できるが、場所を選ばずネットに接続したいなら、別途スマートフォンや無線LANルーターを使ってテザリングをするか(この場合はWi-FiモデルでOK)、タブレットそのものをスマートフォンなどと同じ3G回線やLTE回線に対応したモデルにしておく必要がある。

 現在、3G/LTE回線の使えるモデルに対応したタブレットはかなり限られているが、NTTドコモなどの通信キャリアで購入するタブレットと、キャリア以外のメーカーが販売しているSIMフリーモデルといわれるものの2種類が存在する。

いずれも月々の通信費が発生するが、費用に応じた違いがあるので、ぜひ知っておきたい。

 キャリアで購入するタブレットは、そのキャリアのSIMカードしか使えないが、万が一のときはショップでサポートが受けられるというメリットがある。
データ転送量もほとんど気にすることなく使える分、それなりの通信費は発生する。

 一方のSIMフリーモデルでは、ドコモやau、ソフトバンクのSIMのほか、自分で選んだMVNO(仮想移動体通信事業者)の格安SIMも使えるため、プランに応じて月額の通信費を抑えることができる。最近では月々1000円以下のプランが豊富だ。
しかし、データ転送量に制限があることがほとんどで、一定量を超えると制限がかかり、通信速度がグッと遅くなる。
また、プラン選びから購入、設定をすべて自分で行う必要もある。手厚いサポートがなく、通信量に制限がある分、割り切って使うならお得というわけだ。
なお、海外でSIMを購入して使いたい場合もSIMフリーモデルを選ぼう。

防水性能、カメラ、テレビは必須?

価格が安いモデルは、当然削られているものがあるのも事実で、カメラ機能などはその代表的な例だろう。1〜2万円台で購入できるタブレットの場合、とりあえず撮影できる、ビデオチャットで見られるレベルの画質は確保されているが、質の高い写真を撮るのは難しいものが多い。
ビデオチャット用のインカメラはあるが、アウトカメラがないモデルもある。

 また、同様に存在しないものが、防水性能やテレビ機能だ
。最近ではフルセグ対応の機種も登場しているが、いわゆる全部入りに近いものは、キャリアを通じて販売される高価なモデルがほとんどだろう。

 従って、どうしても防水性能が必要で、カメラやテレビも使いたいのであれば、キャリアが販売するモデルを中心に探してみるのがいい。
すでにスマートフォンを持っていて、カメラやテレビ機能にはこだわらないのであれば選択肢は広がる。
スマートフォンやフィーチャーフォンと2台持ちするなら、それらでカバーできない部分を補うつもりで選ぶといいだろう。

できるだけ自分の手で触ってみること!

以上、簡単ではあるが、絞り込みポイントをご紹介してみた。ブランド力、予算、サイズ、通信方法で大まかに絞りこんだら、あとは製品単位で、ディスプレイの見やすさ、操作性、持ちやすさ、デザインなどを直接自分の目と手で確認してみてほしい。
じっくり触った上で、狙っている端末がストレスなく使えそうかどうか、価格と使い勝手と機能のバランスに満足できるかどうかを判断しよう。引っかかりを感じるようなら買わないほうが無難だ。